

近年人気が高まっているといえる車中泊。
最近この言葉を耳にする機会も増えたという方も多いのではないでしょうか。
この「車中泊」という言葉は、ホテルや旅館を利用せずに車の中で寝泊まりすることを指しますが、もちろんどんな場所でも車中泊が可能というわけではありません。
そこで今回は、車中泊が可能な場所にはどのようなところがあるのか、そして車中泊場所を選ぶ際にどのようなポイントを意識すればよいのかについてご紹介します。
この記事でご紹介するポイントを踏まえて、ぜひ快適な車中泊を満喫してみてくださいね。
車中泊をする場合、長時間一つの場所に駐車することになります。
そのため、施設の駐車場などでは他の利用者の駐車を妨げてしまうことから車中泊を禁止している場所も多くあります。
また、高速道路沿いのパーキングエリアやサービスエリアについても、仮眠は可能であっても車中泊は禁止しているというケースも多いです。
車中泊をする際は、その場所が公式に車中泊を認めている場所かどうかを事前に確かめる必要があります。
公式に車中泊が許可されている場所としては、RVパークや道の駅、オートキャンプ場などをあげることができます。
では順番に、それぞれの特徴についてみていきましょう。
RVパークとは、日本RV協会によって認定された車中泊が公認されている駐車スペースのことです。
以下の6つの項目を満たしているRVパークでは、安全で快適に車中泊をすることが可能です。
無料のものから1泊あたり1万円前後のものまで場所や時期によって利用料金は様々ですが、ドッグランや温泉施設、公園が併設されていたりとバラエティに富んでいますので、一緒に利用する家族や友人などに合わせて使い分けることも可能ですよ。
全国的にも認定される施設は増えていますので、興味のある方は日本RV協会の公式サイトから旅先の施設を検索してみてはいかがでしょうか。
全国各地の道の駅にも、車中泊が推奨されている場所があります。
道の駅は売店やトイレ、シャワーなどの設備が充実しているのはもちろん、その地域ならではの食材なども手に入りやすいという特徴があります。
気軽に買い物ができて、なおかつ旅行感を味わえるのは素敵ですよね。
ご当地グルメや各地の名産品が豊富に並ぶ道の駅を活用することで、旅先をより一層味わえる車中泊になるのではないでしょうか。
ただし、全ての道の駅で車中泊が許可されているわけではありません。
RVパークに認定されているかどうかや、公式サイトに掲載されている情報などを事前に調べてから利用するよう注意してください。
岩手県田野畑村にある「道の駅たのはた 思惟の風」も車中泊可能な道の駅のひとつです。
また、1棟貸しの宿泊施設も完備しているので様々なシーンで利用可能な珍しい道の駅でもあります。
岩手の海と大地の恵である美味しい食べ物が豊富に取り揃えられているので、ご当地グルメを味わうにはぴったりですよ。
素敵なお土産もたくさんあるので、三陸方面にお越しの際は、思惟の風で車中泊をしてみてはいかがでしょうか。
住所: | 〒028-8407 岩手県下閉伊郡田野畑村菅窪151-6 |
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アクセス: | 【車】国道45号線沿い 三陸自動車道(無料高速道路) 田野畑南ICから国道45号を北へ5分 |
駐車場: | 有り(車中泊も可能) 小型車 46台 大型車 25台 2輪車 8台 屋根付き 3台 キャンピングカー専用 5台 |
連絡先: | TEL:0194-32-3555 FAX:0194-32-3577 |
営業時間: (季節・時期により変動するため、詳細は最新情報をご覧ください) |
物販・産直 9:00~18:00 食堂 11:00~15:00 ファストフード 9:30~17:30 |
オートキャンプ場も車中泊が可能な場所のひとつです。
トイレやシャワー、コインランドリーなどが設置されている場所が多いのはもちろん、RVパークや道の駅では難しいキャンプ場ならではのアクティビティができる点が魅力です。
アームチェアを近くに設置して自然の風を感じながら過ごしたり、焚火などを楽しんだりすることも可能なので、キャンプの魅力と車中泊の魅力のいいとこ取りともいえるでしょう。
夜は車内で虫や雨風を凌ぎながら眠ることができるため、キャンプ初心者の方にもおすすめです。
鳥のさえずりや虫の音、風の音をききながら安心して快適に眠ることができるので、日常を忘れて大自然をたっぷりと味わうことができるのではないでしょうか。
RVパークや道の駅、オートキャンプ場に共通して意識したいポイントが3点あります。 以下のポイントに気をつけることで、より快適な車中泊につながりますよ。
寝るにしてものんびりするにしても、地面が平らかどうかは重要です。
車中泊はいかに車内を快適にできるかどうかが鍵であり、中でも足場の悪い場所に駐車してしまうと、車体が傾いてしまいます。
傾斜があるとくつろぎにくいのはもちろん、揺れやすくなってしまうことも考えられます。
車内で動くたびに揺れてしまっては、なかなかくつろぐのは難しいですよね。
また、不安定な足場は安全の面から見ても避けなければいけません。
平らで安定した場所を選んで駐車するようにしましょう。
トイレとの距離もみておきたいポイントです。
特に日が沈んで暗くなってからトイレにいきたくなった際に、車からの距離があるのは安全とは言えません。慣れない場所ですし足場が悪い場合も多いでしょう。防犯の点からも長距離を移動するのは危険です。
周囲に街灯がない場合も十分考えられるため、安心・安全のためにもできる限りトイレから近い場所に駐車することが大切です。
駐車場所を決め、いざ車内で過ごし始めてみたところ騒音や車体の傾きなどが気になり始めてしまった、というケースも多いです。
また、何らかの事情で車をどけなくてはならないこともあるでしょう。
特にオートキャンプ場では足場の悪い場所も多く、日が暮れてからの移動は危険です。そのような場合に備え、すぐに車を移動できるかどうかも意識して駐車しましょう。
車中泊をする際に忘れてはいけないのが、周囲への配慮です。
近年高まりつつある車中泊人気に伴い、マナーや周囲への配慮がなかったことでトラブルに発展するケースも増加しました。
悪気なくやってしまったことが原因の場合もあるため、車中泊をする際は以下の点にうう文注意してください。
車中泊中は車のエンジンを切るのがマナーです。
排気ガスなどによる環境破壊はもちろん、エンジン音は騒音になってしまうため、車を駐車したらすぐにエンジンを切りましょう。
夏場や冬場には冷暖房欲しさについついエンジンを切らなかったというケースも多いです。
あらかじめ電源を用意したり、電源が必要ないタイプの冷暖房設備を用意したりと事前にしっかりと備えておくことが大切です。車内灯を長くつけていてバッテリーが上がってしまったという事例もあるため、快適に過ごすための対策は不可欠ですよ。
道の駅やRVパークではオートキャンプ場とは異なり、アームチェアなどを車外に広げる行為は禁止されています。
ゴミなどを車外に放置するといった迷惑行為も起きてしまっているようです。
多くの人が配慮しあって共有している公共の場ということを十分意識して過ごすことが大切です。
また、窓を開けたまま音楽や映画を大音量で流してしまいトラブルになってしまったケースもあります。
会話の音なども、人通りが少ない夜間には自分で思っている以上に遠くまで響くこともありますので、イヤホンを利用したり声量を抑えたりと、なるべく静かに時を過ごしましょう。
のんびりとくつろぐのは車中泊の醍醐味ですが、周囲への配慮も忘れないことが大事ですよ。
自由度が高くコストも低く抑えられる車中泊は非常に魅力的な旅の選択肢です。
駐車場所の選び方やポイントを理解し、周囲への配慮を忘れないことで、トラブルなく快適な時間が過ごせるのではないでしょうか。
車中泊を活かして、ぜひ素敵な思い出をつくってみてください。