

”極楽浄土”にちなんで名付けられた景勝地「浄土ヶ浜」は、岩手県宮古市で多くの人を魅了する名所として知られています。
浄土ヶ浜に足を運ぶと、美しい海と力強い断崖絶壁、三陸の海と大地の恵が詰まった海の幸・山の幸を堪能でき、大自然の雄大さで心も身体もリフレッシュできます。
日々の喧騒を忘れ、壮大な自然に囲まれて時間を過ごしたいという方は、ぜひ一度浄土ヶ浜を訪れてみてはいかがでしょうか。
この記事では、そんな浄土ヶ浜の魅力をたっぷりご紹介します。
「浄土ヶ浜」は三陸海岸に面した岩手県宮古市にある景勝地です。
三陸復興国立公園と三陸ジオパークの中心に位置しており、岩手県の県木でもある「ナンブアカマツ」が岩のうえに並び立っています。
白い岩肌と透き通った青い海、松の緑が織りなす鮮やかなコントラストは、多くの人に愛される絶景です。
「浄土ヶ浜」という名前は、天和年間(1681年〜1683年)に宮古山常安寺七世の霊鏡和尚という人が「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことにちなんで名付けられたとされています。
古くより多くの人の心を掴んだその絶景は、今もなお三陸が誇る名所として人々に愛されているのです。
浄土ヶ浜へのアクセスは以下の通りです。
こちらでご紹介している第1駐車場のほか全部で4箇所の駐車場もあるため、車での観光にも便利です。
住所(第1駐車場): | 〒027-0001 岩手県宮古市日立浜町32 |
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アクセス: | 【車】宮古駅から10分 【バス】宮古駅から[奥浄土ヶ浜行]で20分(「奥浄土ヶ浜」で下車) |
連絡先(産業振興部観光課): | TEL: 0193-62-2111 ファクス: 0193-63-9120 |
公式Webサイト: | https://www.city.miyako.iwate.jp/kanko/jyoudogahama.html |
青森県八戸市まで続いているという伝説にちなんで名付けられた「八戸穴」は、数ある浄土ヶ浜の名所の中でも一際人気の高い観光スポットです。
太陽光と高い透明度を持つ海水によって生み出される、”煌めく青の洞窟”の魅力についてご紹介します。
小舟でしか進むことのできない青の洞窟は、入り口から差し込む太陽の光に照らされた透き通る青い海水で満ちた異世界を思わせる空間が広がっています。
なかなか味わうことのできない世界観に一歩足を踏み入れれば、日々の喧騒や疲れも吹き飛び、不思議な自然のエネルギーを体感することができます。
青の洞窟「八戸穴」には、太陽光に反射して煌めく透明度の高い水が幻想的な青さを放つ幻想的な非日常空間が広がっています。
昔この洞窟に迷い込んだ犬が青森県八戸市で見つかったという伝説になぞらえて「八戸穴」と名付けられました。
実際は奥行き8mほどの小さな洞窟ですが、幻想的な青で満ちた世界は洞窟が果てしなく続くようにも思わせる不思議な空気が感が漂っています。
小型の伝統漁船「サッパ船」に乗ることで、小さな洞窟の奥まで進むことができます。
洞窟ならではの独特の静けさと反響を感じながら幻想的な青の光に包まれる事で、身体全体で青の洞窟の魅力を満喫できるでしょう。
他にも蜂の巣状の奇岩(タフォニ)や「血の池」「剣ノ山」など、浄土ヶ浜が誇る自然の造形美を間近で味わう事ができる、浄土ヶ浜観光で外せないアクティビティです。
浄土ヶ浜では三陸の最大の特徴である、リアス式海岸ならではの自然の造形美を楽しめます。
個性豊かな自然を味わえるのも、浄土ヶ浜の大きな魅力のひとつです。
三陸地方では、その入り組んだ地形から数多くの断崖絶壁が点在しています。
自然の力強さを存分に味わえるおすすめの絶景ポイントには以下のようなものがあります。鍬ヶ崎地区の名前の由来にもなった「鍬形(くわがた)」は、その名の通り黒い鍬の刃のように見えるスポットです。
岩の断層の力強さをぜひ、写真に収めてみてはいかがでしょうか。
別名「鷹のくちばし」とも謳われるこの「鷹岩・鷹の巣」は浄土島にある小さな島です。
小沼の中に位置しており、頂上に口を開けた鷹が見えることからこの名前がつけられました。
浄土ヶ浜の高い水質を生み出す循環の役割も担うスポットです。
断崖絶壁は遠くからでもその雄大さを味わえますが、近づくことでさらに迫力と力強さを感じることができます。
浄土ヶ浜の自然を間近で味わえると人気なのが、伝統漁船「サッパ船」を使ったクルージングです。
小型の船であるため、大型船では近づく頃のできない断崖絶壁を目と鼻の先で観察することができると評判で、スリル満点の乗り心地もポイントです。
先ほどご紹介した”青の洞窟”の幻想的な世界と大迫力の奇岩の両方の魅力を味わえる、特別な体験ができます。
こちらの記事では三陸の海をサッパ船で味わう魅力について詳しくご紹介しています。
興味をお持ちの方はぜひ、合わせてチェックしてみてください。
▶海の秘境を探索できるサッパ船クルージングとは?魅力やおすすめスポットを解説
三陸の魅力は海だけではありません。
日本最大の広さを持つ三陸ジオパークでは、三陸の大地の力強さを体感することができます。
岩肌近くを飛び回るウミネコなどの生き物や、ここでしかみられない貴重な高山生物など、見所いっぱいのジオパークで忘れられない体験をしてみてはいかがでしょうか。
三陸ジオパーク公式サイトでは浄土ヶ浜をはじめとする各ポイントの詳しい情報をチェックすることができます。
ガイドツアーの申し込みについても記載されているので、ぜひチェックしてみてください。
▶︎日本ジオパーク認定 三陸ジオパークオフィシャルWebサイト
断崖絶壁や洞窟など、雄大な自然が印象的な浄土ヶ浜ですが、夏場は海水浴場としても高いい人気を誇っています。
絶景のビーチでは子供から大人まで大満足の体験ができます。
浄土ヶ浜は非常に波が穏やかであるため、子供連れにも人気の高い海水浴場です。
より安全に海水浴を楽しめるため、家族旅行にもおすすめのスポットといえます。
浄土ヶ浜の透き通った水質は、非常に美しく海水浴にぴったりです。
その透明度の高さゆえに、水遊びだけでなく目でも楽しむことのできる絶景が広がっています。
穏やかで澄み渡る海とは対照的に、周囲には力強い断崖絶壁や緑の松林が広がっています。
この自然の優雅さと迫力を同時に楽しめるのが浄土ヶ浜最大の魅力です。
海で遊ぶ楽しさと絶景の両方を満喫することで、大人も大満足の1日が過ごせるのではないでしょうか。
海の幸・山の幸両方に恵まれた三陸地方では、美味しい食べ物でお腹も心も満たすことができます。
そんな浄土ヶ浜周辺の”食の魅力”についてご紹介します。
旅の醍醐味といえば、やはりその土地でとれる新鮮な食材ではないでしょうか。
三陸地方は海と大地両方の恩恵を受け、海産物を中心に絶品のご当地フードが数多く存在します。
特に三陸が誇るワカメやコンブはもちろん、これらの栄養豊富な海藻を食べて育った天然のアワビやウニ、季節ごとに水揚げされるサンマやサバ、タラ、サケなどは必見です。
旅先で思い出をご自宅でも楽しめるお土産は、旅行とは切っても切り離せないものですよね。
友人や家族にお裾分けするためにも、お土産選びも外せません。
豊富な水産資源を生かした水産加工品のほか、県花である霧をつかった南部桐下駄、ブランド和牛の岩手短角牛など相手に合わせて選べます。
そんなお土産選びにおすすめなのは、地域の魅力が詰まった道の駅です。
浄土ヶ浜から国道45号を40分ほど進んだ先にある道の駅たのはた「思惟の風」は地元の人はもちろん多くの観光客にも愛されるスポットです。
三陸の海の幸・山の幸を活かしたお土産の数々に加えて、ここでしか食べることのできないオリジナルフードも多数ご用意しています。
田野畑村のあたたかさに触れることで、三陸の旅情を堪能できるのではないでしょうか。
浄土ヶ浜を満喫したあとはぜひ、ドライブがてら思惟の風までお越しください。
住所: | 〒028-8407 岩手県下閉伊郡田野畑村菅窪 151-6 |
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営業時間: | 物販・産直 9:00~18:00 食堂 11:00~15:00 ファストフード 9:30~17:30 |
アクセス: | 三陸自動車道(無料高速道路) 田野畑南ICから国道45号を北へ5分 |
HP: | https://shiinokaze.or.jp/ |
美しい景観と大迫力の自然を楽しめる浄土ヶ浜は、都会の喧騒を忘れ心も身体もリフレッシュする絶好のスポットです。
海、大地、食と三陸の魅力を最大限味わう事ができるので、ぜひ浄土ヶ浜で特別な思い出作りをしてみてはいかがでしょうか。
また、三陸地方を訪れる際には地域の魅力あふれる道の駅たのはた「思惟の風」にも足を運んでみてください。