

昆布とわかめは普段食べることの多い海藻ですが、2つの違いを答えられる人は意外と少ないのではないでしょうか。
似ているイメージがありますが、昆布は褐藻類コンブ科、ワカメは褐藻類アイヌワカメ科と分類が異なることをはじめ、構造や産地、適した調理方法など様々な面で大きく異なります。
今回は昆布とワカメの分類や含まれている栄養素、産地などの違いについて詳しくご紹介します。
それぞれに適した調理法もご紹介するのでぜひ参考にしてください。
違いを知ることで調理することや、食べることも楽しくなりますよ。
昆布とワカメの違いを食べ比べてみたいという方には、全国屈指の生産量を誇っている岩手県田野畑村の昆布やワカメがおすすめです。
こちらの道の駅たのはた「思惟の風」の公式オンラインショップ から購入することができるので、ぜひ食べ比べてみてください。
※田野畑村近辺でしかとれない!北海道にもない!美しい漆黒の「たのはた天然昆布」
同じ海藻ということもあってワカメと昆布は混同されることも多い食材ですが、違いが多くあります。
ワカメは褐藻類アイヌワカメ科に分類されます。
褐藻(かっそう)は海産の多細胞藻類を中心とする生物群のことで、褐色の色が特徴的だと言われています。
いわゆる海の藻(も)としてヘルシーな食材のため様々な料理に使うことができます。
昆布は褐藻類コンブ科コンブ属に分類されます。
コンブは単体の海藻ではなく、一般名詞として数種など類の海藻のことを指します。アラメやクロメ、カジメ、オオウキモなども分類的には昆布とされていますが、世間ではあまり知られておらず、葉が長く食用のもののみをコンブと呼んでいることがほとんどです。
ワカメと昆布の共通点についてご紹介します。
ワカメと昆布の大きな共通点として、どちらも海藻ということが挙げられます。
そもそも海藻とは海の中で育つ藻の事を指します。
地上で育っている植物と比較すると、海の中で育つ海藻は植物のように根・茎・葉の区別をつけることができません。
また植物は種によって繁殖をしますが、海藻は海の中を泳いでいる胞子が繁殖に使われ子孫を増やすという違いがあります。
ワカメも昆布も海藻の中で「褐藻類(かっそうるい)」という色が褐色(黒ずんだ茶色)の海藻に分類されます。
褐藻類の海藻の種類は、数センチ程の小さいものから極めて大きく成長する種まで幅広いです。
ワカメや昆布以外には、ヒジキやホンダワラ、モズクなどが挙げられます。
ワカメと昆布の共通点として糖質が低くヘルシーということが挙げられます。
どちらにも水溶性食物繊維が含まれており、水分と混ざると粘性が高まりお腹が膨れるため、お腹が空きにくくなり食べすぎ防止などダイエットに効果的です。
特に昆布は水分を含むと口の中では50倍に、胃の中では100倍ほどの大きさになると言われています。
ワカメと昆布に含まれる成分や栄養価の違いや、それぞれに適した調理方法についてご紹介します。
ワカメには水溶性食物繊維であるアルギン酸や、体の機能維持に欠かせないミネラル、カロテン、カルシウムなどが含まれています。
生活習慣病の予防や新陳代謝の向上など健康維持やダイエット効果をはじめ、育毛効果やアンチエイジング効果、美白効果など美容にも効果があると言われています。
そんなワカメは味が強くない為、味噌汁やスープの具、サラダ、煮物の具など様々な料理に使用することができます。
ワカメは葉だけでなく茎も食べることができるので、離乳食やおつまみとしても調理することができ、子供から大人まで幅広く食べられます。
また胎児の骨や脳の発育に必要な甲状腺ホルモンを合成するために必要不可欠なヨウ素が豊富に含まれているため、妊婦さんや小さいお子さんにも積極的に食べてほしいです。
昆布には、タンパク質やカルシウム、鉄、要素、食物繊維、ビタミンA、B2など多くの栄養素が含まれています。
体脂肪の燃焼や余分な脂肪を溜まりにくくする、アレルギーの予防、がんの発生や進行を抑える、免疫力を高める効果があると言われています。
そのほか三大旨味成分の中のグルタミン酸を多く含んでおり、味噌汁やおでんなど様々な料理に重宝される「お出汁」に多く使われます。
昆布には、昆布のみで出汁をとるのに適した種類と、かつお節との合わせ出汁に適した種類があります。
用途に合わせて昆布を選ぶと料理が楽しくなるのではないでしょうか。また昆布は、めでたさを表すおせち料理にも使われています。
よろこぶという語呂合わせに加えて、子孫繁栄や不老長寿の意味を持ち合わせている縁起の良い食べ物なのでぜひ年始に食べてほしい食品です。
ワカメと昆布それぞれの構造と生育に適した環境・産地についてご紹介します。
ワカメは根と長い茎から何枚もの葉が生えており、普段食べているのは葉の部分です。
その葉の体長は約1m程です。
ワカメは寒い場所だけでなく、温かい場所でも育つことができるので日本全国で収穫することができます。
中でも宮城県や岩手県にまたがる三陸海岸が国内生産量の6割以上を占めています。
成長するまでに1年ほどかかり、その後収穫になります。
昆布は根と茎の先に1枚の大きな葉で出来ており、普段食べているのは葉の部分です。
その葉は約数10mありとても長いのが特徴です。
寒い地域の海でしか育たないため、日本での主な産地は北海道で、国内生産量の8~9割を占めており、残り2~1割を三陸沿岸部が占めていると言われています。
2年程かけて成長した後、収穫になりますが製品にするまで大きな手間がかかるのでワカメと比べて高級な物も多いです。
海藻は植物と違って根っこではなく全体で水中の栄養を取り込むので、良い水質の場所で育てることで、旨味や栄養素の高い立派な海藻に育つと言われています。
青森県、岩手県宮城県に渡って広がる三陸の沿岸部では、寒暖流が交錯する海域が広がっておりプランクトンが豊富で栄養価が高いと有名です。
その中でも特に岩手県にはギザギザとした独特の地形が特徴的なリアス海岸が広がっており、荒波かつ浅瀬で育ちやすい昆布やワカメにとって絶好の場所だとされています。
岩手県田野畑村付近の沿岸部で養殖されている「田野畑ワカメ」は通常のワカメが約2mなのに対して約3~5mと2倍以上の大きさを誇る世界一大きく肉厚なワカメです。
また田野畑ワカメは交配種ではなく、世界でも3~4ヵ所程しかない天然の原種のワカメで、風味豊かで贅沢なシャキシャキ感やコリコリ感を楽しむことができます。
こちらの記事では岩手産わかめについて詳しくご紹介しています。地元民ならではのおすすめレシピもご紹介しているのでぜひ参考にしてください。
▶︎岩手県産わかめの特徴とは?地元民おすすめのわかめグルメと簡単レシピ
※【塩蔵・特選品】世界一大きく肉厚な田野畑産ワカメの購入はこちら
三陸で育った昆布は、海岸線ギリギリまで広がった山地から流れ込む森のミネラルをふんだんに含んでおり、通常の昆布よりも肉厚で旨味成分が豊富なのが特徴です。
特に黒昆布は驚くほどの粘り気があり、出汁をとった後もふっくらとしていて柔らかく、肉厚で噛み応えがあり、和え物や炒め物などどんな料理にも使うことができます。
また黒昆布は田野畑周辺にしか生息しておらず、とても貴重な天然の品種です。
栄養が豊富で味しいだけでなく、糖質や脂質の吸収を抑え、コレステロール値の上昇を抑えたり、免疫力を高める作用も期待できます。
黒昆布についてはこちらの記事で詳しくご紹介しているので、ぜひご覧ください。
▶︎肉厚で旨味が強く健康・美容効果まで!良いとこ尽くしの三陸昆布の魅力に迫る
※田野畑村近辺でしかとれない!北海道にもない!美しい漆黒の「たのはた天然昆布」の購入はこちら
知っているようで知らない昆布とワカメの違いについてご紹介しました。
食感や味だけでなく、含まれている栄養素や構造、産地など様々な違いがありました。
昆布とワカメを食べ比べる際には、ブランド力の高い田野畑産の昆布とワカメがおすすめです。
健康や美容効果がたっぷりと含まれており、贈り物にも最適なので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。