

四方を海に囲まれた島国・日本は海岸線の総延長距離がなんと世界第6位。
海岸線の形も非常に複雑で変化に富んでおり、世界も注目するような絶景があるんです。
今回はその中でもツーリングに最適な海岸沿いのルートを厳選しました。
また、バイク初心者が知っておくべき海沿いツーリングの注意点やおすすめの休憩スポットまでご紹介します。
決して飽きることのない日本各地の海岸線をバイクで走りながら、開放感溢れる旅を楽しみませんか?
道の駅たのはた「思惟の風」では、ツーリングを楽しむ方の宿泊施設や車中泊のスポットなども提供しています。
もし岩手県でツーリングを計画している方はぜひお立ち寄りください。
外房は房総半島南西端の洲崎から勝浦までに至る太平洋に面した沿岸地域で、ツーリング好きにとって聖地と言ってもいいほど定番のスポットです。
年間を通して気候が温暖なことから冬でも海を楽しみたい人にもおすすめです。
国道128号線(通称:外房黒潮ライン)は広大な太平洋の景色を楽しめることはもちろん、観光客の多さから房総半島野中でも人気の観光スポットやご当地グルメが多く集う場所になっています。
運転に少し疲れた時は国道128号線沿いにある「道の駅 鴨川オーシャンパーク」で一度立ちまって、太平洋を一望してリフレッシュ。
館内2Fにあるレストランでは地元のお米や新鮮な魚介を堪能できます。
太平洋沿岸に位置する茨城県・大洗町は近年人気アニメの聖地として注目を集めました。
広大な砂浜と海岸線、そしてバラエティ豊富な観光スポットが楽しめる人気エリアです。
東水戸道路 水戸大洗ICから5kmほど走行すれば間も無く「大洗海岸」が見えてきます。
大洗にツーリングに行ったら立ち寄ってほしいのが「大洗磯前神社」。
岩礁に立つ「神磯(かみいそ)の鳥居」前の海岸には神様が降り立ったと言われており、パワースポットとしても有名です。
早朝にツーリングに行けば、鳥居越しの美しい日の出を拝むことができるかもしれません。
大洗磯前神社 公式Webサイト:朝ツーリングを終えた後は「おさかな天国」で腹ごしらえがおすすめ。 港町ならではの新鮮なお魚や海の幸が楽しめます。
石川県・能登半島はその独特な地形から一風変わった海岸線や荒波に削られてできた奇岩が多く、まさに自然のパワーを感じることができるおすすめツーリングスポットです。
海岸沿いの路面が整備されておりツーリングで半島一周が可能なため走り応えも抜群です。
千里浜なぎさドライブウェイは車両で走ることが認められている国内で唯一の砂浜です。
潮風を身体いっぱいに感じながら砂浜をバイクで駆け抜ける、そんなライダーなら誰もが一度は憧れる体験ができます。
昼間だけでなく、水平線に沈む夕日をバックに愛車の写真を撮影するのも良いですね。
岩手県・盛岡駅から宮古市に向かって国道106号を進み、県道248号を海岸方面へ。「極楽浄土」のような絶景からその名がついたとされる、三陸を代表的する名所「浄土ヶ浜」に辿り着きます。
透き通った紺碧の海と連なる白い岩々のコントラストは思わず息を飲むほど。
浄土ヶ浜入り口から「さっぱ船」に乗って、願いが叶うと言われている「青の洞窟」を遊覧することもできますよ。
三陸海岸の景勝美を眺めながら国道45号線を北上し、「道の駅たのはた 思惟の風」で一休み。
2021年4月22日にオープンしたばかりの施設で、岩手県の復興のシンボルとして地域交流の窓口を担っています。ここでしか買えない岩手県の特産品を探してみては?
言わずと知れた海沿いの大人気ツーリングスポット、神奈川県・藤沢市江ノ島。
都内から日帰りで十分散策できるので、忙しいライダーさんにもうってつけの場所です。
鎌倉市から国道134号線を東へ走ります。輝く湘南の海と爽やかな風を感じながら、時にはバイクを止めて海を眺めてみるのも心地よいです。
江ノ島に到着したら観光スポットや美味しくて見た目もお洒落なグルメを堪能してください。
先に行きたい所を決めておくのも良し、気の向くままふらっと立ち寄るのも良し、心ゆくまでリゾート気分を満喫しましょう。
旅の終わりには「江ノ島アイランドスパ」で1日の疲れを癒しませんか?
家族や友人はもちろん、恋人と行ってもゆったりとした時間を過ごせます。
青森県・津軽半島突端の龍飛崎と中泊町小泊を結ぶ国道339号、通称:龍泊(たつどまり)ラインは、日本海の海岸線を臨みながら東北の雄大な山々も同時に楽しめる国内随所の絶景コースです。
穏やかな海岸沿いの道からだんだんとワイディングの多い山岳コースへ、次々と景色が変わっていくので走っていて飽きることがありません。
日本列島の先端、龍飛岬まで行けば、展望台から津軽海峡越しに北海道を臨むことができます。
岬に着いたら、高台から海峡を一望できる休憩所があります。
「レストハウス竜飛 寿恵盛屋」は軽食やコーヒーを楽しみながら海峡を一望できる最高のロケーションです。
北海道・十勝の広尾町から根室市までの全長321kmにも渡る海沿いの道を総称して「北太平洋シーサイドライン」と呼びます。
浜松町から根室市街までの道道142号は、別名「難読地名ロード」として親しまれており、走っているとアイヌ語を由来とする「難読地名」の看板に次々と遭遇。ライダー仲間内の話のネタにもなりますね。
また、この道は海岸線沿いに断崖絶壁や奇岩、湿原などが多いことでも有名。走りながら北海道の変化に富んだ雄大な自然が感じられるでしょう。
但馬とは、兵庫県北部の豊岡市や香美町をはじめとする日本海沿岸地域のことを指します。
但馬海岸道路、第二但馬海岸道路、そして国道178号線までの通称「但馬漁火ライン」は日本海を臨みながらワイディンングの多い道が続き、また道中に絶景ポイントも多数。
それほど交通量も多くなく、まさに穴場ツーリングスポットです。
県道4号を経由して香美町へ。「海鮮レストランかに八代 れんが亭」では、漁港で水揚げされたばかりの新鮮な香住ガニが堪能できます。海を眺めながら名物・かに丼を食べて次の走りに備えましょう。
海沿いのツーリングは数々の絶景に出会え、また普通の道路にはない開放感にあふれており季節問わず多くの人が楽しんでいます。
しかし、海辺をツーリングする時ならではの注意点も忘れてはいけません。
安全に楽しくツーリングを楽しむためにも、以下のポイントを押さえておきましょう。
海沿いの道のというのは、走りながらその景観を楽しむことができることが醍醐味だと言えるでしょう。
ただし、運転中に周りの景色に気を取られすぎてはいけません。
停車中の車から突然人が降りてきたり、脇見運転をしていた対向車がセンターラインをはみ出してきたりと、一歩間違えれば大事故につながる場面にも遭遇するかもしれません。
走行中はしっかりと前を見据え、いつも以上に周りの状況や対向車に注意を払うように心がけましょう。
海沿いでは非常に風が強いです。
海から直接横風が吹いてくるため、車体のコントロールが上手く取れなくなることがあります。
特に冬になると一層風が強くなるため、速たかまつなな は落として慎重な走行をするようにしましょう。
長時間バイクで走っているとだんだんと目が疲れてきたり、頭がボーッとしてきたり・・・という経験はありませんか?
人間の集中力というのは本来それほど長く続くものではありません。
1〜2時間に一回を目安に休憩を取ることで、注意力散漫になったり前方不注意による事故を防ぐことができます。
ツーリングの途中で道の駅などに立ち寄ってお土産を選ぶなど、適度に気分転換を行いましょう。
お土産が充実している道の駅については▶︎道の駅でお土産を買うべき理由とは?お土産充実の道の駅も紹介 で詳しく紹介しています。
海辺の風というのは塩分を多く含んでいるため、当たったあとそのまま放置しておくと車体が錆びる原因になります。
海沿いをツーリングした後は必ずバイクの洗車をして、塩分を洗い流すようにしましょう。
泊まりがけの場合、宿で洗車が可能かどうか尋ねてみてください。
または自宅から洗車グッズを持参しておくと、急な宿泊にも対処できます。
海沿いでのツーリングは爽快感・開放感にあふれ、身も心も一気にリフレッシュできます。
また、普段訪れることのない日本の沿岸地域の魅力を再発見できるのも魅力の一つ。
この記事ではバイクで海を楽しむのにとっておきの国内厳選スポットを紹介しましたが、自分の愛車と共に行ってみたいところが見つかったのではないでしょうか。
長旅が予想される場合は、あらかじめ周囲に休憩や車中泊などができる施設があるか確認しておくことをおすすめします。
車中泊が可能な道の駅については▶︎【厳選】地元民が教える東北で車中泊が可能な道の駅7ヶ所まとめ で詳しく紹介しています。
ツーリングに行くときは前日からしっかりと体調を整え、道中でも休憩を挟みながら安全に気をつけてバイク旅を楽しみましょう。