

ドラゴンブルーの美しい地底湖が人々の心を魅了する、岩手県随一の観光名所「龍泉洞」。
悠久の時を経て生み出された地底の光景は、まるでファンタジーの世界に迷い込んだかのよう。
しかも龍泉洞はただの観光地ではなく、恋人の聖地としても有名なパワースポットで、カップルでのデートにもぴったりなコースがたくさん用意されています。
今回はそんな岩手県が誇る幻想絶景スポット「龍泉洞」を100倍楽しむために、 知っておきたい龍泉洞の魅力や見どころ、おすすめコースまでとことんご紹介します。
また、龍泉洞から車で30分ほどの「道の駅たのはた 思惟の風」では、田野畑村周辺の名産品や食堂、宿泊施設などもございます。
休憩や宿泊、お土産の購入などお気軽にお立ち寄りください。
岩手県下閉伊郡岩泉町にある「龍泉洞(りゅうせんどう)」は、日本三大鍾乳洞のひとつです。洞窟内に住むコウモリとともに国の天然記念物にも指定されています。
洞窟内の全長は探索が進んでいる範囲で4088mもあり、また8つの地底湖が確認されています。観光客には、700m地点までと3つの地底湖が現在公開中です。
龍泉洞にはまだまだ未知の部分が多く、洞内の調査が継続中です。実際の総延長は5000mを超えるのではないかともいわれています。
世にも美しい地底湖を魅力とするこの龍泉洞ですが、実は平成28年の台風10号の豪雨被害を受け、一時は閉洞せざるをえませんでした。
しかし、全国からの支援と懸命な復旧作業のおかげで翌年2017年には再オープンを果たします。
雨水で濁ってしまった湖水もかつての透明度を取り戻し、県内のみならず国内外から多くの人が足を運んでいます。
岩手県の龍泉洞の他に、山口県美祢市の秋芳洞、高知県香美市の龍河洞の3つを総称して日本三大鍾乳洞と呼ばれています。
3つの鍾乳洞にはそれぞれ異なる成り立ちや性質がありますが、龍泉洞の最大の特徴はなんといっても“青い地底湖”。
非公開の第4地底湖の水深は120mもあり、日本一の深さを誇ります。
地底湖の湖水は“ドラゴンブルー”と呼ばれ、その青く透明度の高い水はまるで別世界のような光景を生み出しています。
他の洞窟にはない、幻想的で神秘的な雰囲気を持つのが龍泉洞の唯一無二の魅力です。
龍泉洞の基本情報
住所: | 〒027−0501 岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字神成1番地1 |
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連絡先: | 0194-22-2566 |
営業時間: | 10時〜16時(最終入洞時間) ※現在短縮営業中。詳しくは公式HPをご参照ください。 |
駐車場: | 駐車場情報: 第一駐車場…龍泉洞から約400m 駐車可能台数80台 第二駐車場…龍泉洞から約70m 駐車可能台数47台 第三駐車場…龍泉洞から約500m 駐車可能台数295台 新洞科学館前駐車場…龍泉洞から約100m 駐車可能台数20台 |
アクセス: | 盛岡−岩泉 国道455号経由 約2時間 花巻空港−岩泉 国道4号・455号経由 約2時間半 宮古−岩泉 国道45号・国道455号経由 約1時間 |
HP: | http://www.iwate-ryusendo.jp/ |
数万年という時間の中で形成された芸術品のような鐘乳石や目が醒めるような青の地底湖。
龍泉洞に入れば、そこにはこの世のものとは思えないような幻想的な世界が広がっています。
ここからは、その中でもより龍泉洞探索を楽しむために、知っておきたいイチ推しポイントを厳選してご紹介していきます。
龍泉洞一番の見どころといえば神秘的な美しさあふれる青い湧き水。
“ドラゴンブルー”と呼ばれる青く澄んだ水の色は日本の名水百選にも選ばれ、世界有数の透明度を誇ります。
なぜ龍泉洞の湖水はここまで綺麗な青色をしているのでしょうか?
これについては諸説ありますが、光が水中に入る際、光の構成色の中で最も水に吸収されにくい青だけが残り他の色は吸収されてしまうため、透明度が高い水であるほど鮮やかな青に見えるためだといわれています。
つまり、龍泉洞内の湧き水は非常に透明度が高く、不純物がないからこそ美しい青色をしているというわけです。
龍泉洞の内部は、地上では味わえない非日常感いっぱいの空間。
自然の芸術品とも言える鐘乳石の織りなす光景、未だ多くの謎を持つ地底湖や様々な形の自然のオブジェなど、訪れる人の冒険心をくすぐるスポットが多く存在します。
現在公開されている龍泉洞の地底湖の種類は3つあり、水深が深くなるごとに「第一地底湖」「第二地底湖」「第三地底湖」と呼ばれています。
龍泉洞探索は1920年代から始まり、1959年にこの第一地底湖の調査が初めておこなわれるようになりました。水深は35m程であり、発見当初は中に入るのも難しく調査は極めて困難だったそうです。
第二地底湖は1962年に発見されたもので水深38m。
そして、現時点での龍泉洞観光コースの最終地点となっているのが第三地底湖です。
98mという圧倒的な水深に、感動を超えた畏怖感のようなものを覚えます。
湖水の揺らめきとLEDライトの光が織りなす多層的な光のベールは、一度見たら忘れられない光景になることでしょう。
龍泉洞を探索中には、個性豊かな自然の造形美に出会うことができます。
岩肌が龍のようにうねっていることから名付けられた「龍の淵」、落盤によってできた「亀岩」などがあり、まるで彫刻作品を鑑賞しているかのようです。
これらの他にも自然の力が作り上げた多様な岩石や鍾乳石がたくさん。
探索中に面白い形を見つけたらぜひ友人や恋人に教えてあげましょう。
龍泉洞では、洞窟探索以外にも季節ごとのお祭りや物産展など様々なイベントを開催しています。
イベントに参加することで地域の特産品や文化に触れ、新たな岩手の魅力を発見できますよ。
龍泉洞の見どころスポットの一つ「月宮殿(げっきゅうでん)」では、毎年2月から3月頃にかけてコンサートが開催されています。
5色のLEDライトが照らす幻想的な空間で、地底世界に響き渡る素晴らしい演奏をお楽しみいただけます。
洞内にはなんと5種類ものコウモリが生息しており、龍泉洞とともに国の天然記念物に指定されています。
その内3種類は夏場は森の中で生活していますが、冬になると冬眠のために洞窟の中で共同生活を始めます。
冬の龍泉洞を訪れると、頭の真上でコウモリが眠っているなんてこともしばしば。
見つけた際には触ったり驚かしたりせずに、そっと鑑賞するようにしましょう。
龍泉洞で見ることのできる造形物は、人の手が一切加えられておらず、全て自然の力で生み出された天然の芸術品です。
人工物では決して生み出せないドラゴンブルーの水は、まさに自然本来の美しさの結晶と言えるでしょう。
普段都会で生活する人にとって、手つかずの自然に触れる体験はなかなか得られないはず。
一度都会の街の喧騒を離れ、龍泉洞で地球の神秘を感じてみませんか?
龍泉洞は家族や友人同士だけでなく、恋人のデートスポットとしても最高の場所です。
洞窟内には「隠れハートマーク」が点在しており、カップルに人気のスポットとなっています。
例えば、月宮殿にある「ハートスポット」。
ここは岩が重なりあってできた空間がハートのように見えることから、このような愛称が付けられています。
実際、訪れる多くのカップルがこのハートスポットを手をつないでくぐり、恋が長続きするように想いを込めるそう。
幻想的な雰囲気と少しひんやりと肌寒い洞窟内は、二人の距離をさらに縮めてくれること間違いなしです。
岩手県を旅行する際には必ず訪れて欲しい、幻想的なパワースポット「龍泉洞」の魅力をたっぷりお届けしてきました。
龍泉洞までのアクセスはバスか車での移動のみとなるため、前日までにきちんとスケジュールを立てておきましょう。
また、県外から車で龍泉洞へ向かう場合はこまめな休息を取るよう心がけてください。
周辺には「道の駅たのはた 思惟の風」があります。
思惟の風では岩手県田野畑村を原産とするさまざまな海の幸や酪農品が販売されており、食堂では思惟の風オリジナルのメニューを味わうこともできます。
特産品やご当地グルメなどお土産も豊富に取り揃えていますので、リフレッシュもかねて道の駅にお立ち寄りください。