日本が誇る好漁場、三陸沖は絶品の昆布の名産地でもあります。
歯切れの良い食感や豊富な旨味成分はもちろん、人間の身体に必須の栄養分もふんだんに含まれた昆布は、食卓に取り入れたい一品といえます。
健康にも美容にも良い昆布ですが、その中でも三陸の昆布は高い栄養価と格別の味が特徴です。
今回は三陸昆布の美味しさの秘密を詳しく解説します。
また、岩手県田野畑エリアにしか生息していない、非常にレアな幻の昆布「黒昆布」についてもご紹介するので必見です。
こちらの道の駅たのはた「思惟の風」の公式オンラインショップ から購入することができます。
昆布は寒流で育つため、日本では東北から北海道が主な生産地です。
植物は根から栄養を吸収しますが、昆布のような海藻は水中に漂う葉全体から養分を吸収します。
そのため、海流や水質が旨味や栄養素に直結するのです。
プランクトンや豊富な栄養素が溶け込んだ三陸の海は、魚介類はもちろん海藻である昆布にとっても絶好の環境といえます。
この豊かな漁場で育つ海藻類としては、昆布の他にワカメも有名です。
昆布と並ぶ特産品として多くの人に愛されている岩手のワカメについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
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世界有数の豊かな環境で育つ三陸昆布には、一般的な昆布とは一味違う魅力が詰まっています。
多くの人に愛される三陸昆布の特徴をご紹介します。
昆布の旨味成分はグルタミン酸とアスパラギン酸という2種類のアミノ酸です。
これらのアミノ酸は昆布自体にとっても重要な栄養分なので、豊かな海で存分に栄養素を吸収した昆布ほど強い旨味成分を含みます。
カナダのグランドバング、ノルウェー沖と並ぶ世界3大漁場として知られる栄養満点の三陸の海で育った三陸昆布は、その分非常に強い旨味をもっています。
三陸の海に栄養素が多く含まれる背景には、海流の流れとリアス式海岸という地形が大きく関わっています。
三陸沖合には黒潮分派・親潮分枝・津軽暖流などの寒暖流が交錯する生産性の高い海域が広がっています。
三陸の海のように複数の海流がぶつかりあうポイントは潮目とよばれ、どの場所でも世界有数の好漁場が形成されています。
この潮目が好漁場となる背景としては、各海流に生息する海洋生物が流れに乗って集まっているということが考えられます。
また、それぞれの海流が含む豊富な栄養分も一緒に流れ込んでいるため、多様な生物たちが栄養満点の海でさらに豊かに育まれているのです。
豊かな生態系と豊富な栄養素で満ちた三陸の海は、昆布にとっても生育しやすい環境といえます。
三陸沿岸部は海岸線が複雑に入り組んだリアス式海岸という地形にも特徴があります。
リアス式の地形では海岸線ギリギリまで山地が広がっており、森のミネラルをふんだんに含んだ山水が常に海へ流れ込んでいます。
このミネラルが昆布にとっての栄養素となるので、より肉厚で旨味成分も豊富な三陸昆布が育まれています。
三陸の特産品としてはアワビなどの貝類も有名ですが、これらの餌となるのは海藻です。
非常に栄養価が高い良質な海藻を食べて育った三陸のアワビやウニ、牡蠣は、非常に身が大きく濃い旨味が特徴です。
また、ミネラルは昆布のような海藻類だけでなく、植物性のプランクトンにとっても大切な栄養源となります。
そのため、リアス式海岸の恩恵を受けた三陸沿岸は植物性プランクトンの発生地であることから、連鎖的に植物性プランクトンを食べて育つ動物性プランクトンも増えています。
動物性プランクトンに惹かれて多くの海洋生物が集まることで、三陸の豊かな生態系がもたらされています。
昆布と聞くと出汁として使ったり、刻んで和えたりする調理法をイメージする方も多いかもしれません。
出汁や引き立て役としても使える昆布ですが、三陸昆布はその肉厚ながらもやわらかい食感から食べる昆布として主役にもなる食材です。
三陸昆布が肉厚な理由としては、リアス式海岸の入り組んだ地形により生まれる荒波があります。
うねる荒波に揉まれてたくましく育つことで、三陸昆布は一般の昆布よりも肉厚でぷりぷりとした食感を持つのです。
また、昆布には水溶性の食物繊維が多く含まれています。
繊維と聞くと固いものをイメージされるかもしれませんが、この水溶性食物繊維は野菜や穀物に含まれる食物繊維とは異なる化学構造をしています。
そのため、海藻ならではの柔らかな食感や適度な粘り気が生まれます。
肉厚ながらも程よい弾力が特徴の三陸昆布は、食感を活かして料理の主役にもなる食材です。
昆布には、人間が身体の中で作り出すことのできないミネラルが豊富に含まれています。
ミネラルは身体の機能の維持・調節に欠かすことのできない栄養素であり、体内で生成できないため食事に取り入れる必要があります。
特に人体に必須とされるミネラルは16種類ありますが、昆布にはなんと16種類中硫黄を除く15種類が含まれています。
また昆布に含まれるミネラルの構成は海水によく似ているため、野菜や肉などの他の食品と比べて消化吸収率が高いという特徴もあります。
バランスの良いミネラルを効率よく摂取できる昆布を食事に取り入れることで、健康にも美容にも素敵な効果が期待できるといえるでしょう。
肉厚で旨味も強い三陸の昆布は、築地市場などの全国各地に出荷されているほか、インターネットでも購入することができます。
そんな中、岩手県にある「道の駅たのはた 思惟の風」のオンラインショップでは三陸昆布の中でも特に希少な幻の品種「黒昆布」を購入することができます。
この黒昆布は世界でも田野畑近辺にしか生息していない非常に珍しい品種です。
三陸昆布の魅力である肉厚でぷりぷりの食感が楽しめるのはもちろんのこと、この黒昆布には圧倒的な粘りがあるのが特徴です。
強烈な粘りを生んでいるのは水溶性食物繊維であるフコイダン、アルギン酸という2つの成分です。
フコイダンとアルギン酸は糖質・脂質の吸収を抑えることでコレステロール値の上昇を抑える効果や、免疫力を高める作用が確認されています。
驚くほどの粘りを持つ黒昆布は、まさに自然がもたらす健康食品といえるでしょう。
田野畑エリアにのみ生息し、天然物となると日本有数の断崖絶壁の下でしかとることのできない非常にレアな黒昆布をぜひ味わってみたいという方は、ぜひこちらの思惟の風オンラインストアをご利用ください。
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三陸昆布の魅力を活かすことのできる、おすすめの食べ方を5つご紹介します。
栄養満点の海で育った三陸昆布は強い旨味が特徴です。
そんな三陸昆布からとった出汁は、通常の昆布出汁とは一味違う濃厚な味わいが楽しめます。
水と昆布だけで作るシンプルな昆布出汁をとると、その旨味の強さをより強く感じることができます。
作り方としては、まず初めに固く絞った布巾などで表面をさっと拭いた昆布を水1リットルに30分ほど漬けます。
昆布の表面に付着している白い粉はマンニットという旨味成分なので、ゴシゴシ擦って取り除いてしまわないよう注意してください。
その後中火にかけたら沸騰直前で昆布を取り出しましょう。
煮立てすぎると風味が損なわれてしまうので、火を止めるタイミングがポイントです。こちらの記事では昆布のだしの取り方についてご紹介しています。 本記事と合わせてぜひ参考にしてください。
▶【種類別】通を唸らせる昆布だしの取り方の基礎〜応用まで徹底解説
肉厚でプリプリとした食感が魅力の三陸昆布は、お刺身として生でいただくのもおすすめです。
お好きな大きさに切りお醤油でいただくことで、生の昆布ならではのみずみずしさをダイレクトに味わうことができます。
お魚の引き立て役ではなく、メインとしていただく昆布をぜひご賞味ください。
肉厚で柔らかな三陸昆布は、結び昆布などにして煮物にしても絶品です。
柔らかい三陸昆布は味が染み込みやすく、煮込んでも程よい食感が残ります。
シンプルな味付けに仕上げることで、噛めば噛むほど滲み出る昆布の強い旨味をしっかり味わうことができるでしょう。
生で食べても美味しい三陸昆布は、サラダにするのもぴったりです。
ドレッシング次第で和風から洋風までさまざまなテイストに仕上げることができるので、いろいろなお料理にもマッチします。
ワカメやトサカノリなどの他の海藻とあわせて使うことで、異なる食感を比べてみても良いかも入れません。
おにぎりの定番具材でもある昆布の佃煮ですが、旨味と食感が強い三陸昆布ももちろん絶品のごはんのお供になります。
甘辛い味つけに三陸昆布の持つ風味が加わることで、ごはんが止まらなくなってしまうかもしれません。
佃煮は長期保存しやすいので、一度作ってしまえば毎日気軽に絶品の三陸昆布を食卓に加えることができますよ。
三陸が誇る絶品の三陸昆布の魅力についてご紹介しました。
栄養満点の三陸の海で旨味をたっぷり吸収し、荒波にもまれてたくましく育った三陸昆布は、一度食べたらやみつきになる美味しさです。
中でも田野畑エリアでしかとれない貴重な黒昆布は、圧倒的な粘り気と強い旨味の虜になる人も多い格別なお味です。
こちらの道の駅たのはた「思惟の風」の公式オンラインショップ から購入することもできるので、全国どこでも貴重な黒昆布を堪能することができます。
美容・健康にも効果が期待される、まさに良いとこ尽くしの三陸昆布を、ぜひ一度ご賞味ください。
