ブログ 投稿日:2022.02.08 更新日: 2022.02.08

駅ごとにご紹介!大人気のローカル線「三陸鉄道」の魅力と見どころについて

岩手県の三陸海岸を縦貫し、日本初の第三セクター鉄道の「三陸鉄道」はNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」で使用され、全国的に有名になったローカル線です。

あまちゃんポスター

三陸鉄道には、車内から海を一望できたり、バラエティ豊かな列車を楽しめたりと様々な魅力があります。

今回は三陸鉄道の魅力とぜひ実際に見て欲しい見どころをご紹介します。

各駅の特徴や駅周辺の観光スポットなど詳しくご紹介するので、三陸地方へ観光をお考えの方はぜひ参考にしてください。

三陸鉄道とは

日本最初の第三セクターとしてスタートした三陸鉄道は、久慈駅(久慈市)〜盛駅(大船渡市)全線163kmを結んでおり、「さんてつ」の愛称で親しまれているローカル線です。

シンボルカラーは「三陸の海」を表す青と、「鉄道に対する情熱」の赤、「誠実」を表すアイボリーの3色です。

三陸鉄道の各駅は駅名と一緒に様々な愛称が付けられ、多くの鉄道ファンをはじめ地域の方に親しまれています。

移管された路線

かつて三陸鉄道は、盛駅から釜石駅までをつなぐ「南リアス線」と宮古駅から久慈駅までをつなぐ「北リアス線」の2線を運航していました。

2011年3月の東日本大震災で発生した津波の影響を受け、駅舎や線路、橋が崩壊し長らく不通が続いてしまいました。

2019年3月長らく不通であった、山田線の釜石駅から宮古駅間が運航再開すると同時に三陸鉄道に移管され、現在の163kmをつないでいる「三陸鉄道リアス線」が誕生しました。

三陸鉄道の魅力

地元民をはじめ、観光客にも愛されている三陸鉄道の魅力についてご紹介します。

絶景を窓から眺められる

三陸海岸に沿って走る三陸鉄道リアス線では、列車の窓から太平洋を見晴らす絶景を楽しむことができます。

特に堀内駅と白井海岸駅の間にあり、海景色を一望することができる大沢橋梁と、野田玉川駅と堀内駅の間にあり秋にはたくさんの鮭が川を遡上する光景を見ることができる安家川橋梁はおすすめの写真スポットです。

どちらもよく見えるように、日中帯には橋の上で一時停止してくれるので見逃す心配がなく安心して目に焼き付けることができます。

列車の種類が様々

三陸鉄道は季節に合わせて、大人から子供まで楽しむことのできるイベント列車を運行しています。

土日や祝日、GW、夏休みなどの長期休みにはアットホームな雰囲気で家族揃って楽しめる「御座敷列車」に。

GWや夏季、年末年始などには、長い時間かけて景色を楽しみたいという方に向けた「ランチ&スイーツ列車」。

寒い冬には「こたつ列車」など季節ごとに様々な列車が運行するので、旅の思い出作りにもぴったりです。

三陸鉄道の見どころを解説

三陸鉄道リアス線の見どころを駅ごとに解説します。

周辺観光地も合わせてご紹介するので、ぜひ参考にして足を運んでみてください。

久慈駅

久慈駅は三陸鉄道リアス線の発着駅で、NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」のロケ地として、一躍有名になった久慈市に位置しています。

小袖海岸

久慈駅の周辺観光地としては、小袖海岸が挙げられます。

迫る山と、海のダイナミックな自然を体感することができます。

「あまちゃん」のメインロケ地として使用されたため、聖地巡礼として多くの観光客が訪れるスポットです。

住所: 〒028-8111
久慈市宇部町24-110-2
連絡先: 0194-54-2261
アクセス: 久慈駅から車で約35分
HP: https://iwatetabi.jp/spot/detail.spn.php?spot_id=54

陸中野田駅

陸中野田駅は、岩手県をはじめ全国の中でも特に珍しい道の駅と一緒になっている駅です。

一休みにもちょうど良いので、多くの方が降車する駅です。

野田村では、粒が大きくミネラル豊富で風味がやさしい塩が有名です。

道の駅で売られている食べたらハマる「のだ塩ソフト」をぜひ食べてみてください。

田野畑駅

駅の待合室

田野畑駅は、三陸鉄道リアス線の久慈と宮古のちょうど真ん中に位置している駅です。

宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」から「カンパネルラ田野畑駅」の愛称で親しまれています。

人気体験アクティビティ「サッパ船アドベンチャーズ」の発着港の最寄駅にもなっているので、多くの観光客が降車します。

こちらの記事では、大迫力の北山崎断崖クルーズについてご紹介しています。

サッパ船アドベンチャーズについても合わせてご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

▶︎展望台だけじゃもったいない!海からの絶景を味わえる「北山崎断崖クルーズ」

鵜の巣断崖

田野畑駅の周辺観光地としては、鵜の巣断崖が挙げられます。

鵜の巣断崖は、田野畑の南の海岸にあり、圧倒的な高さの断崖絶壁が特徴です。

四季折々違った景色を楽しむことができるのでぜひ足を運んでみてください。

住所: 〒028-8405
岩手県下閉伊郡田野畑村真木沢
連絡先: 0194-33-3248
アクセス: 田野畑駅から車で約20分
HP: https://sanriku-travel.jp/visit/howtogo/p2769/

こちらの記事では、鵜の巣断崖と展望台の魅力についてご紹介しています。

本記事と合わせて是非参考にしてください。

▶︎大迫力の断崖絶壁!鵜の巣断崖&展望台の魅力

道の駅たのはた思惟の風

思惟の風外観

田野畑駅の近くには、旅の一休みにおすすめな 道の駅たのはた「思惟の風」があります。

思惟の風では、海や山で採ることのできる新鮮な地元食材を使った料理や、種類豊富なお土産を購入することができます。

リニューアルオープンし、内装もとても綺麗なのでぜひ足を運んでみてください。

住所: 〒028-8407
岩手県下閉伊郡田野畑村菅窪 151-6
連絡先: 0194-32-3555
営業時間: 物販・産直 9:00~18:00
食堂 11:00~15:00
ファストフード 9:30~17:30
アクセス: 三陸自動車道(無料高速道路) 田野畑南ICから国道45号を北へ5分
HP: https://shiinokaze.or.jp/

宮古駅

宮古駅は、三陸鉄道リアス線の他にもJR山田線が通っています。

また山田線では宮古駅が終点とされ、起点となっているので観光客地元民関係なく、多くの人が使用する駅です。

宮古駅の周りには、ご飯屋さんが立ち並んでいるので、ぜひお好みの地元料理を見つけてみてください。

浄土ヶ浜

浄土ヶ浜

宮古駅の周辺観光施設浄土ヶ浜は、三陸復興国立公園内にある宮古の代表的な景勝地です。

とがった白い流紋岩が林立しており、四季折々様々な表情で海岸を彩ります。

地名は天和年間に宮古山常安寺七世の霊鏡竜湖が「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことから名付けられたと伝えられています。

こちらの記事では浄土ヶ浜の魅力について詳しくご紹介しています。

見るべきポイントなど知っておくと観光がさらに楽しくなる情報をご紹介しているので、ぜひご覧ください。

▶”極楽浄土”と謳われた景勝地「浄土ヶ浜」観光の魅力とは

住所: 〒027-0001
岩手県日立浜町32
連絡先: 0193-62-3534
アクセス: 宮古駅から車で約10分
公式HP: http://kankou385.jp/sightseeing/nature/index_01.html

豊間根駅

豊間根駅は、「まつたけの里」という愛称で親しまれている駅です。

豊間根駅周辺の山々では、秋になると松茸が採れることから、この愛称で呼ばれるようになりました。

こちらの記事では、岩手県の名産品松茸の魅力についてご紹介しています。

知らない人も多い香茸についても詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

▶︎岩手県の名産品!秋の味覚代表の松茸と香茸の特徴・値段・食べ方をご紹介

釜石駅

釜石駅は釜石市が「鉄とラグビーの街」とされていることから、「鉄の町の玄関口として、日本の鉄産業の歴史に貢献してきた駅舎」と地元の方から愛されています。

薬師公園

釜石駅周辺の観光スポット薬師公園は、高台に位置しており宮古市街地と宮古湾を一望することができる絶景スポットです。

春には桜が咲き誇り、さくらまつりが開催されるなど桜の名所としても人気のスポットです。

住所: 〒026-0031
岩手県釜石市鈴子町22-1 シープラザ釜石
連絡先: 0193-27-8172
アクセス: 釜石駅から徒歩で約10分
HP: https://sanriku-travel.jp/visit/howtogo/p2769/

こちらの記事では、春に訪れたい岩手県のおすすめ観光スポットをご紹介しています。

桜だけでなく、一度は食べてみたいおすすめグルメも紹介しているので是非ご覧ください。

▶︎グルメと景色で春を満喫!岩手県のおすすめ観光スポット15選

盛駅

盛駅は三陸鉄道リアス線の発着駅で、起点とされています。

また盛駅は高台にあるので、三陸鉄道の多くの駅が流されてしまったという2011年3月に起こった東日本大震災の津波の影響を受けなかった駅としても知られています。

奇跡の一本松

盛駅周辺の観光スポット奇跡の一本松は、高田松原跡地に立っている松の木のモニュメントです。

2011年の東日本大震災時の津波により、約7万本もの松の木はなぎ倒されましたが、津波などの影響を受けず奇跡的に1本だけ残っていました。

その松の木が「奇跡の一本松」モニュメントとして保存整備されており、当時の気持ちを忘れないようにと多くの方が見に訪れます。

住所: 〒029-2204
陸前高田市気仙町字砂盛176-6 高田松原津波復興祈念公園内
連絡先: 0192-54-2111
アクセス: 東北自動車道 一関インターチェンジから車で約75分
HP: https://www.city.rikuzentakata.iwate.jp/machizukuri_sangyo/kisekinoippommatsu/3862.html

まとめ

三陸の魅力がたっぷり詰まった「三陸鉄道」の見どころについてご紹介しました。

移動手段として景色を楽しみながら、乗り続けるのもおすすめですが、「前線フリー乗車券」や「1日フリー乗車券」、「片道途中下車きっぷ」といったお得な乗車券を使用して、駅それぞれのご当地グルメを楽しむのもおすすめです。

駅ごとに違った魅力を楽しむことができるので、三陸を訪れる際にはぜひ三陸鉄道リアス線に乗車してみてください。