

自由度も高く費用も低く抑えられる車中泊は、”新たな旅の形”として注目を集めています。
車中泊に特化したスポットも増えており、車中泊を楽しむ環境も整えられてきました。
年末年始や冬の長期休暇などを利用して、この冬に車中泊での旅を計画中の方も多いのではないでしょうか。
しかし、そんな冬の車中泊で気になるのは『寒さ』です。
そこでこの記事では、冬の車中泊最大のポイントである”防寒”について詳しく解説します。
今回ご紹介したポイントをおさえて、ぜひ”安全で快適な車中泊”をお楽しみください。
冬場に車中泊をする上で最も重要なのは『寒さ対策』です。
車の中と聞くと暖かい様子をイメージされるかもしれませんが、真冬の車内は対策なしで過ごすには非常に危険な寒さです。
内閣官房内閣広報室による『防災の手引き』でも、積雪地域において「エンジンを切って寝た場合は凍死する危険性もあります」という注意喚起がされています。
しかしながら、それと同時に「エンジンをかけながら寝ると思わぬ積雪で車の排気口が塞がれ車中にガスが逆流し、一酸化炭素中毒で死亡する危険性があります」とも明記されています。
そもそも車中泊においては周囲への配慮として車中泊中は基本的にエンジンを切っておくのがマナーとされているため、安全面・マナー面の理由から車の暖房機能を長時間使うことはできないのです。
そこでここでは、”車の暖房機能なしでも快適に過ごすための5つのポイント”をご紹介します。
まず初めに”どこで車中泊をするか”が重要なポイントになってきます。
前提として車中泊が認められている場所は限られています。
一般の道路や駐車場は他の利用者の妨げになっているため、車中泊はできません。
また、サービスエリアについても基本的に「仮眠」に限定して長時間の駐停車が認められています。
加えて冬場の車中泊においては、積雪を考慮して場所を選ぶ必要があります。
当然ながら、大量の雪に囲まれ立ち往生する可能性がある場所や、土砂崩れ・雪崩の危険性がある場所を避けることがポイントとなります。
車中泊ではあたたかい服装を選ぶことも大切です。
一人一人適温が異なることもあり、それぞれが快適に過ごせる衣服やネックウォーマー、手袋などを工夫しておきましょう。
暖かさはもちろんのこと、肌触りや動きやすさなどを工夫することで、より快適に過ごすことにつながります。
車はある程度の風や寒さを防ぐことはできても、やはり室内ほど断熱に優れていません。
そのため、車に特化したグッズを工夫して隙間や寒さが伝わりやすい箇所の断熱をしておくことが重要になります。
暖房を使わないためには、いかに室内の温度を保ち冷気の侵入を防ぐかがポイントです。
車内で過ごす上で特に注意が必要になるのは”寝ている間の防寒”です。
睡眠時は暖房グッズから目を離すことになるため、使用できるものに限りがあります。
発火の危険性がある器具は寝ている間の使用を避けたいものです。
また、睡眠の質が低下すると翌日の運転や健康状態に影響があります。
快適さと暖かさ両面での対策をとる必要があります。
服装や車内の断熱グッズにプラスする形で、さまざまなグッズを使うことでより快適になります。
カイロや身体が温まる食べ物など、必要に応じて調節しやすいためその時の天候や一人一人の体調に合わせやすい点もポイントです。
安全かつ快適に車中泊をするためには、周囲に配慮した場所選びが大切です。
車中泊を快適に過ごすポイントとしては、「電源の有無」と「トイレまでの距離」が重要です。
近くに利用可能な電源がある場合、ヒーターの利用や電気ポットなどを利用した簡単な調理が可能になります。
また、トイレまでの距離は安全面でも重要な要素です。
夜間などは特に、足元や周囲が見えにくいた事故や犯罪に巻き込まれる危険があります。
また積雪時などに長距離移動することで体温を奪われてしまうことも考えられるため、できるかぎりトイレに近い場所が望ましいです。
また、斜面や大きな建物、木の近くでは落雪に巻き込まれる危険性もあります。
雪に囲まれ車が立ち往生する可能性や凍結によるスリップの危険性もあるため、冬場は特に慎重に場所を選ぶことが大切です。
車中泊の場所選びのポイントについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。
▶︎車中泊できる場所とは?安全で快適な場所の選び方と意識したいポイント
注意すべきポイントの多い冬場の車中泊では、上記のポイントを満たしている車中泊専用のスポットの利用がおすすめです。
電源やゴミ箱、24時間利用可能なトイレなど車中泊に必要な条件を満たした場所のみが認定される『RVパーク』を利用することで、快適かつ安心の車中泊ができます。
また、道の駅に併設したスポットを利用することで、旅先のご当地フードやお土産を手軽に購入できます。
道の駅たのはた「思惟の風」では、キャンピングカー専用の車中泊エリアをご用意しています。
区画内ではテーブル、椅子を広げて火器を利用することができるので、手軽にキャンプを味わえます。
もちろん電源設備やトイレも完備されているので、快適な時間を過ごすことができます。
三陸の海の幸・山の幸を存分に味わいながら、車中泊ならではの思い出づくりをしてみてはいかがでしょうか。
住所: | 〒028-8407 岩手県下閉伊郡田野畑村菅窪 151-6 |
---|---|
連絡先: | 0194-32-3555 |
営業時間: | 物販・産直9:00~18:00 食堂11:00~15:00 |
アクセス: | 国道45号線沿い 三陸自動車道(無料高速道路) 田野畑南ICから国道45号を北へ5分 |
公式HP: | https://shiinokaze.or.jp/ |
車中泊をより楽しむための服装は、以下の3点を意識することがポイントです。
袖や襟ができる限りフィットしたものを選ぶことで、保温効果と断熱効果を高めることができます。
ぴったりとしたラインやタートルネックなどを選ぶことで、自分の体温を最大限活かした寒さ対策につながります。
近年はさまざまなブランドから保温&発熱に特化したインナーが発売されています。
特に車中泊をする際は、冬場のアウトドア用の最も効果が高いインターを選ぶことがおすすめです。
また、直接肌に触れるインナーは肌触りも意識するとさらに快適さがアップします。
さまざまなブランドの肌触りを比べてみるのも良いかもしれません。
気温や状態に合わせて、温度調節可能な服装にすることがポイントです。
ダウンなどの厚手のものとフリースを組み合わせる等、臨機応変に着脱できるようにしておくことを心がけましょう。
車内の暖かさを維ためには、いかに外気の侵入を防ぐかがポイントです。
特に注意が必要な3箇所をご紹介します。
車内の断熱の最大のポイントは窓です。
面積も広く、ガラス付近の温度は下がりやすいです。
車の形状に合わせたシェードを購入し、断熱することで大きく快適さが向上します。
床からの冷気の遮断にはマットを敷くことがおすすめです。
こちらも断熱・保温に特化したマットが多数販売されているので、車の形に合わせたものを用意しましょう。
見逃しがちなのはステップの断熱です。
スライド式ドアのステップ部分も外気が侵入しやすいポイントです。
こちらは衣類などの荷物をつめたビニール袋などで直接塞ぐことをおすすめします。
出入りの際に気軽に移動できるため、利便性も良いです。
寝ている間は安全面からヒーターなどの使用は避けたいものです。
翌日のコンディションに直結する、就寝時の寒さ対策のポイントは以下の2点です。
寝袋は冬場のテントなどにも対応した、最も暖かいものを選びましょう。
車内とはいえ、屋外と同じくらいの寒さ対策が必要です。
迷わず最も暖かいモデルを選ぶことが大切です。
寝袋に入って眠る少し前からの工夫で、快適さが大きくアップします。
おすすめなのは湯たんぽです。あらかじめ寝袋に入れておくことで、快適な入眠につながります。
また、近くに入浴施設がある場合は寝る少し前に入浴し、体を芯から温めることで快適に眠ることができます。
一人一人の体調やその日の気温に合わせてグッズを使うことで、より快適に過ごすことができます。
電気を使わないグッズは利便性が高くおすすめです。
カイロや湯たんぽなどを常備して、いつでも使用できるようにしておくと良いでしょう。
充電式のヒーターや、バッテリーなどを活用し効率的に車内の温度を高めることができます。
ヒーター等で一度車内の温度を高めることで、そのほかの保温・断熱を活かした快適な空間を作ることができます。
熱々のスープや辛い食べ物なども侮れません。
身体の内側から温まるため、適宜これらの食べ物を口にすることがおすすめです。
電気ポットや保温ケトルなどでお湯を用意しておくと便利です。
こちらの記事では寒さ対策以外の車中泊を快適にする便利グッズをご紹介しています。
ぜひ、チェックしてみてください。
車中泊は、時間の制約がなく自由度が高いことが魅力です。
車内で過ごすひとときは、他では味わうことのできない特別な思い出になるのではないでしょうか。
今回ご紹介したポイントをおさえて、安全&快適な車中泊の旅を満喫してみてください。
道の駅たのはた「思惟の風」は車中泊専用の設備を備えた三陸の魅力が詰まったスポットです。
日本3大鍾乳洞「龍泉洞」や絶景「北山崎」ともほど近いため、三陸を訪れる際はぜひ足を運んでみてください。